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若者の車離れの理由とは。お金がないから?本当に高い維持費だけが原因?
「若者の車離れ」「若者のテレビ離れ」「若者の検索エンジン離れ」など、色々なことから若者が離れていっている、と言われ始めて数年経ちます。
実際は本当にそうなのか、と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
今回は「若者の車離れ」について解説しますので、ぜひ最後まで読んで実態を把握してください。
現在の若者の動向から、経済を読み解き今後に備えましょう。
目次
若者の〇〇離れ

最初の「若者の〇〇離れ」
元々は若者の意識の低さを糾弾するような意味で使われ始めました。
一例を挙げると、1977年10月27日の毎日新聞で、「進む若者の“本離れ”」という記事で使われております。
要約すると、「最近の若者はテレビばかり見て本を読まない」という内容ですが、そこから派生して、「若者の活字離れ」など徐々に広まっていきました。
並行して、「最近の若者は…」というフレーズも大衆化していきます。
実は若者批判は古代からあった
エジプトにあるピラミッドを嫌いな方はあまりいないでしょう。
タイヤのスリップサインの場所を示す三角形のような形の建物です。
ピラミッドは長年、「奴隷が作っていた」と言われていましたが、実は当時の王様による雇用対策であり、労働環境もひどい訳ではなかったというのが常識になってきています。
その証拠に、ピラミッドの数カ所に当時作っていた方が書いたと思われる落書きが発見されています。
そのうちの一つに、それこそ直訳すると「最近の若者は」と書かれていた、という話は有名です。
また、紀元前2000年ごろの古代ヒッタイト王国でも同様の言葉が書かれています。
つまり、代々「最近の若者は」というニュアンスの言葉は使われ続けてきているといえます。
最近の「若者の〇〇離れ」は意味合いが少し違う?

代々あった若者批判では、若者の意識の低さを嘆くものでした。
しかし、最近使われている、「若者の〇〇離れ」は少し意味合いが違うようです。
多様性を認める社会を目指すようになった
ひと昔前までは、終身雇用、結婚、マイホーム、マイカーなどが当然であり、ステータスでもありました。
メディアもテレビなどのマスメディアしかなく、そこからの発信が真実であり、いい会社に勤める、いい車に乗る、広い家に住むなどでマウントを取り合う社会だったのです。
しかし、現代はメディアの多様化により、個人の好みに寄せた生活をする人が増えています。
必然的に、興味のないものからは離れていくこととなります。
加速する所得格差とスタグフレーション
超少子高齢化社会により、年金の負担が増えています。
人口ピラミッドが逆ピラミッドになっていて、年代別による所得格差が増えてきているのです。
また、所得は下がっているのに、物価は上がるという、「スタグフレーション」が急速に起こっています。
2022年9月の消費者物価指数が前年比3.0%上昇|約31年ぶりの上げ幅
2022年10月21日のFNNプライムオンラインによると、2022年9月の消費者物価が前年同月に比べ3.0%上昇しました。
約31年ぶりの上げ幅とのことです。
要は、若い世代はお金を持っていないため、欲しいものがあっても手が出ない、生活がそもそも苦しいという状態に陥っているのです。
必然的に、必要のないもの、興味のないものからは離れていきます。
若者のクルマ離れはなぜ起こる?

上記の「多様性」「所得格差」が直撃したのが、車と言えるでしょう。
DeNAの実施した調査によると、「あなたが感じている若者の〇〇離れをお選びください」に対する解答で、車離れが33.0%をしめ、1位となっています。
この数値は2位の新聞離れの13.2%を大きく突き放しています。
引用元:リセマム
公共交通機関の発達
特に都市部になると公共交通機関が盛んに行き来しているため、車を使わずとも遠出やさまざまなところへ行くことが可能です。
自家用車であれば渋滞の心配をしなければなりませんが、公共交通機関であればその心配はありません。
ガソリン代や保険費用などの支払いだけでなく、諸々の契約なども不要となれば車よりも公共交通機関の方が良いと考える方が増えるのも無理はないといえるでしょう。
多様性を認める社会
高級車がステータスシンボルとしての意味を持たなくなった現代において、自動車への支出を抑えようとする人が増加しています。
必要なら買うしかないけどそもそも興味がないという方が多いためです。
車両価格の高騰
車両価格の高騰により、過去と比べて手が出しづらくなってしまったことも若者の車離れの原因として考えられます。
自動車代は100万円以内、維持費は月1万円以内にしたいと考える方が多く、地域によって駐車場代だけで突破してしまいます。
娯楽の選択肢増による移動離れと価値観の変化
車を所持することによる高い維持費だけでなく、若者の移動離れが起きていることも原因です。
近年は、飲食や映画館、娯楽施設からガソリン代まで様々なサービスや原料の価格が高騰しており、外出するだけでもお金がかかります。
一方、サブスクリクションやネットショッピング・SNSなど外出しなくても自宅で生活や娯楽を楽しめるツールが多く出てきました。
振り返って考えてみると「車がなくても生活できるけど、スマートフォンはないと生活ができない」といった方も多いのではないでしょうか。
また市場の急成長に伴って「そもそも運転免許証を所持する必要性がない」といった若者も増えています。
免許証を持っていないのですから、車を所持することすらできない若者が増えていることも原因でしょう。
若者にとって、車を所持する価値観が大きく変わってしまい、車離れを起こしている原因にもなっています。
地方から都心に若者が多く流入
さらに総務省が過疎対策を打ち出すほど、地方に若者がいないことも原因です。
都心部で車を所有すると、駐車場代が高くなり維持費が高騰するため、所持することに歯止めがかかります。
また都心部は、公共交通機関が充実しており、移動手段として電車やバスで済む場合が多いです。
結果的に、車を運転する機会が減るので所持する必要性がなくなります。
もし都心で車を所持するとなると、駐車場平均相場は約3万5000円、地方は1万円以下で借りられる箇所もあると考えると大きな費用となります。
上記のような様々な要因によって、車を運転する必要性が低くなっているのではないかと懸念されます。
走行距離課税
2022年11月に、導入に向けて動き始めました。
現段階では詳細が判明されていませんが、「若者の車離れ」に拍車がかかりそうです。
車の維持をするだけで生活が苦しくなっていくため、将来のことを考えると車を所持しない若者が今後も増えていきそうです。
まとめ

今回は、若者の車離れに関係して、経済動向を解説しました。
「若者の車離れ」と叫ばれておりますが、車に興味がないのではなく、車を所持するほどお金に余裕がない、所持する必要性がないなど様々な推測ができます。
このように、時代は変わりゆくものなので、いかに対策するかが必要でしょう。